NHK BS1【奇跡のレッスン・世界最強のコーチと子どもたち】から
奇跡のレッスン世界最強のコーチと子どもたち
〔この番組は大人にも、多くの影響を与え、言葉の持つ力にも気づきます。〕
コーチは何をどのように教え、子どもたちは、それによって、どう変化していくのかを紹介したは番組の字幕部分を書きました。
ボビーバレンタインが子どもたちに伝えたのは「失敗」をどうとらえるか、ということです。
今回の「奇跡のレッスン」は日米両国のプロ野球で活躍したボビー・バレンタイン氏(元・千葉ロッテマリーンズ監督)を“最強コーチ”に招き、千葉県の硬式野球チーム「松戸リトルリーグ」の小学5、6年生に行った特別レッスンを抜粋して綴りました。
ここからは字幕になった部分です。
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〈保護者に対して〉
野球は、とても多くの失敗が生まれるスポーツです。
うまくいかないことの方が多いので、数は少ないかもしれませんが、何かお子さんの成功を見つけてあげてください。
ただ成功とはヒットを打った数や奪った三振の数ではありません。私は練習の中で彼らの成功を幾つも見つけることができました。
若い選手が野球をするとき、常につきまとう恐怖が二つあります。
まず一つはケガをすること。
もうひとつは失敗すること。
なぜ失敗を恐るかと言うと、それは、みなさんを喜ばせたいからです。
みなさんを悲しませたら、どうしょうという不安が恐怖を生むのです。
その恐怖心はみなさんが取り除いてあげないといけません。
そのために彼らの、いいところを見つけてあげるべきです。
スポーツマンシップやいいプレーをしょうとする努力、チームメイトと団結しているところを見てあげてください。
子どもたちは、恐怖心から解放され、全力でプレーできると思います。
そして、ボビーバレンタインは子どもたち、一人一人に言葉をかけてゆきました。
『君のやる気と頑張りは素晴らしかったね。これからも一生懸命頑張って野球を楽しんでください。』
『今日は最後のアウトを取られてしまって、悔しいね。野球は残念なことが、たくさん起きるスポーツなんだ。でも、全力で尽くしていれば大丈夫。君はそれができているんだ。これから、どんどん上手くなれるよ』
『パワーヒッターは楽しいことだけど三振もある。気にしないで、恐れずにフルスイングしてください。』
『シン君、君をアメリカに連れて行って私のチームでプレーをさせたいけど、このチームには君が必要だからリーダーとして引っ張っていってください。本当にいい選手だね。』
そして選手全員に向かって
素晴らしい野球シーズンを過ごしてアメリカに会いに来て下さい。
《NHKドキメンタリー BS1から》