【任脈の、なで上げとスイッチング、これがタッチフォーヘルスを使ったセルフケアの中核となる部分なんです。簡単に使えるテクニックです】
集中講座に参加した生徒さんの中で朝の1時に電話がかかってきた、という女性がいたんです。電話をかけてきたのは年配の女性で癌の末期でした。
沢山の痛みを抱えていました。
ですから、朝の1時に電話をかけてきて、痛みがどうしようもないから、助けて欲しい、と言われました。
生徒は学んだばかりだったので、しかも夜中だったし、「困った。どうしよう⁈」と思ったんです。頭が真っ白になって何も思い出せなくなったんです。
わぁ〜どうしよう、何があったかなぁ〜任脈を、撫で上げるって言っていたよなぁ〜
で、クラスの中でやった事を思い出すために、自分の任脈を撫で上げながら、「これ、何のためにやるんだったかなぁ」と考えながら、やりました。
電話の向こう側にいる彼女にも、同じことをやって下さいと説明したので電話してきた彼女も、また電話口で同じ事をやりました。
そしたら、「ああ、効いてる、効いてる」と言い出しました。
「他に何かあるの?」「あっ、思い出した。もう一個。おヘソに片手を当てて、もう一つの手を鎖骨の下のくぼみに触るの。次に反対の手を入れ替えて、同じように鎖骨の下のくぼみをこすって」
で、電話口の女性も同じことをやって「あぁ、効いた、効いた」と言って電話を切りました。
痛みを抱えている彼女にとっては、電話をしてくるだけでも大変なことだったので、少しでも痛みから解放されたので、もう寝ようと思って、すぐに電話を切りました。
シンプルなテクニックに時間をかけることの方が望ましい時もあるんですね。より大きな効果が得られる可能性があるんです。
シンプルな行為にどれだけの効果があるのかということを忘れてしまうことがあるんです。
任脈の、なで上げとスイッチング、これがタッチフォーヘルスを使ったセルフケアの中核となる部分なんです。簡単に使えるテクニックですよね。