「肺経」
肺は「相ふの官」(ふ→イ+専)と呼ばれ君主である心を補佐します。
肺経は、タッチフォーヘルスにおいて極めて重要な機能を、果たします。
人は水や食料なしで1〜2週間生き延びることができますが、空氣なしでは約3分以上生きることができません。
左右の肺は、呼吸や(主に酸素と二酸化炭素の)ガス交換に主要な役割を果たしている不可欠な臓器です。
肺は排泄の重要な経路であるだけでなく、最重要で根本的な生命エネルギーの源として機能しています。
肺はまた、話す、歌う、その他の声を出すための空氣の流れを供給します。
空氣(酸素)の吸入に加えて肺経は、氣を取り入れたり、放出して、魂全体の氣の状態を制御すると、言われています。
肺は氣を体の外方向や上部に押し上げる機能があります。これを宣散(せんさん)といいます。
宣散により、氣は頭の上にから手の先までゆきわたります。
さらに肺は氣や水を体の下部に下ろす機能もあります。
これを粛降(しゅくこう)といいます。
肺が不調になると氣や水を外や上部におし上げたり、下部に下ろす機能も衰えます。
氣が広がらないと、咳やくしゃみ、鼻づまりなどになります。風邪もひきやすくなり、汗腺が閉じなくなるので、汗をかくようになります。
咳は肺氣が下に降りずに、逆に上に行くことで起こり現象です。咳は肺が何らかの原因で氣の流れが逆になって起こるこもあります。(肺氣不宣)
肺氣が上に逆に流れて、肺を犯しておこる咳もあります。(氣逆咳)
肺氣が上に逆に流れて肺を犯して出る咳は、ずっと出るが、出ない時は、全く出ません。。
また出だしたら、なかなか止まらなかったり、精神的なストレスがかかると発症するのが特徴です。
これは、肺の氣や水を体の下に下ろす(䔥降しゅくこう)作用と、肝氣の昇発作用が影響して、そのために氣が、上に突き上げる事によっておこる咳です。
肺経と関係のある筋肉は前鋸筋です。
前鋸筋の筋肉反射テストは「巨人と握手」するポーズです。
親指が上向きになるようにして、前方高く 挙げます。
呼吸が浅い方や息切しやすい方は、お気軽にご相談下さい。
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本日も、読んで頂き、有難う御座いました。