【五臓(心・肺・脾・肝・腎)は人体の中心です。】
中国に古くからある陰陽五行説では、天地自然が5つの要素から成り立っているという考え方をしています。
これを人体になぞらえたのが五臓六腑です。
東洋医学では内臓のことを臓腑(ぞうふ)といいます。
臓腑は臓と腑に分けられます。
臓は心、肺、脾、肝、腎の5つがあり五臓と呼びます。
腑は胆、胃、小腸、大腸、膀胱、三焦の6つで、まとめて六腑(ろっぷ)と呼びます。
臓は(陰)ふくろ状で、いつも動いています。
腑は(陽)食べ物の通路となる空洞の管のことで、動いたり、休んだりしています。
五臓には、その氣を養い、活発に動くように導く色と味があります。
五臓の氣を高める色とは、赤、緑、黒、白、黄の五色です。
赤→心臓の氣を高め
緑→肝臓の氣を高め
黒→腎臓の氣を高め
白→肺の氣を高め
黄→脾臓の氣を高めます。
八百屋さんに行くと色とりどりの野菜や果物が並んでいます。それぞれの食べ物が持っている色や味が、人間の五臓の、氣を養うとは知らずに買ったりしていますが、これは実に勿体無いことなんです。
古来中国では、五臓を養う色を五色の豆でたとえています。色によって五臓への働きかけも違うのです。
赤い小豆→心臓の氣を高める
緑豆→肝臓の氣を高める
黒豆→腎臓の氣を高める
白いんげん→肺の氣を高める
黄色の大豆→脾臓の氣を高める
豆に限らず、その他の野菜でも自然の色が持つ効果は同じことです。
(赤)トマトは心臓の氣を養い
(緑)ブロッコリー、ほうれん草、小松菜は肝臓の氣を養い
(黒)椎茸、黒胡麻は腎臓の氣を養い
(白)大根、白菜は肺の氣を養い
(黄)トウモロコシ、人参、さつまいもは脾臓の氣を養います。
自然の恵みは、人間に役立つように作物を作り上げてくれているのですから、上手に毎日の食卓に取り入れて、健康でいたいものです。
参考本:気の食事学 (食養生)
東洋医学の基本講座
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