【「経脈」ってなんですか?】Level 1 p.26
「痛みを和らげる簡単なテクニック」
経脈を(直接身体に触れて又は手を身体から浮かせて)なで上げる。
(タッチフォーヘルス・テキストLevel 1 p.26)
【経脈ってなんですか?】
「経絡」とは「経脈」と「絡脈」の総称である。
「経」には道路の意味があり、経脈は上下に貫通し内外に通じ、多くは身体の深部を行き経絡系統の主幹をなす。
「絡」は網絡の意味があり、経脈から分枝として流れ、経脈より細小であり、比較的身体の浅い部分を縦横に交錯し、全身を網絡している。
経絡のうち、からだの縦方向に伸びるものを経脈といいます。
主な経脈に正経十二経脈があり、1本1本が六臓六腑につながっています。
六臓六腑とは五臓六腑に、心を包んでいる心包を、加えたものです。
絡脈(らくみゃく)は手や足の末端で、つながっている2つの経脈の連絡を強める役割があり、2つの経脈が かかわる病気があるときは、経脈が分岐するツボ(絡穴らくけつ)を、 用いて治療することができます。
経脈のルートは1本ごとに決まっています。そのルート上に対応する臓腑や、からだの表面近くを通ります。
そして、手足の先、顔面、からだの奥深くのいずれかで、次の経脈とつながっています。
つまり、12本の経脈は、からだ全体で見れば一本につながっていることになります。
なお、正経十二経脈は、からだの左右にそれぞれありますので、合計で24本となります。
また、経脈は陰経と陽経に二分されます。おおざっぱに言えば、両手両足を地面につけたとき、外側を走るのが陽経、内側を走るのが陰経です。
陰経と陽経のなまえは、通過する臓腑、陰経か陽経か、手にあるか、足にあるかで決まります。
氣の量を調節する奇経の督脈と任脈
奇経とは臓腑とつながっていない経脈です。正経十二経脈を横切るように走り、経脈内の氣の量を調節しています。
全部で8本あるので、奇経八脈といい、主なものに、督脈と任脈があります。
督脈は全身の陽経の氣を、任脈は全身の陰経の氣を、それぞれ調節するはたらきがあり、ツボ治療に使われます。
奇経八脈には
任脈、督脈のほかに6本の経脈があり、
衝脈(しょうみゃく)
帯脈(たいみゃく)
陰蹻脈(いんきょうみゃく)
陽蹻脈(ようきょうみゃく)
陰維脈(いんいみゃく)
陽維脈(よういみゃく)
と名付けられています。
これら、6本の奇経は正経十二脈のツボを中継して通っていますが、臓腑との関係は持ちません。
正経十二脈とは
胃経、脾経、心経、小腸経、膀胱経、腎経、心包経、三焦経、胆経、肝経、肺経、大腸経
のことです。
本日も読んで頂き、有難うございました。